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最近の予防の考え方


なんといっても虫歯,歯槽膿漏,顎関節症・・・等々の病気にならないようにするのが一番!
歯医者や衛生士は虫歯ができることはありますが,歯周病(歯槽膿漏)には絶対になりません.それは,僕らが正確な歯磨きができているからです.
では,歯科関係者でない一般の人はどうでしょうか?およそ80%近くが正確な歯磨きができていません.その証拠に成人の80%が歯周炎に罹患しているといわれています.
今までの予防治療の中心は,この80%の人が正確な歯磨きができるように指導していくことでしたが,やってみると正確な歯磨きって結構難しいんですよね.バス法,スクラビング法なんて面倒だから横磨きをしてしまう・・・こういう僕も手ブラシをもったが最後ごしごし横磨きをしてしまう一人です.手ブラシだと長年の習慣でついつい悪いこととは知りながら,やっぱり横磨きを力いっぱいしてしまう.その悪い習慣脱却とばかり購入した電動歯ブラシはものたりないとか歯茎のいい場所に当たっていなかったりとかで,歯周炎の進行が止まらない人の多いこと多いこと・・・
そこで考えられたのが,患者さんの代わりに患者さんの歯磨きが上手になるまで,僕らが歯磨きを定期的にやってしまおうという方法です.プロがメカニカル(道具をつかって)に歯(ツゥース)をクリーニングしよう.いわゆるPMTCといわれている方法です.このPMTC,1週間に1度行うとまったく歯周炎による骨吸収は起きないと言われていますが,これでは僕らも患者さんも大変です.
最も効果のある限界は3ヶ月ごとといわれております.歯磨き上手上位20%に入っていないが,なんとか歯抜けにならないようにと思っているなら,今のところ3ヶ月ごとのPMTCしか効果的な方法はありません.また,PMTCが虫歯予防に効果があるという論文はみたことがないですが,PMTCに通ってくる患者さんは虫歯が減る印象を持っています.
でも,やっぱり最終目標は歯磨き上手になることです.自分で自分の歯の管理ができるようになることが1番です.そうなりゃ,1年に1度の定期健診でも十分自分の歯を守っていけます.




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