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最近の顎関節症の考え方

顎関節症は,1型から5型まで分かれていて,多くの人は1型から3型までに入ります.1型から3型までは英語では〜disorder といって,〜異常という言い方をします. 4型が〜病,〜炎症と言い方になって初めて病気としての認識をします.すなわち顎関節症のほとんどは病気として考える必要はありません.これは,40肩,50肩や肩こりのようなものと同様と考えていいと思います.簡単に言えばそのまま放置しても直ってしまう(固定されてしまう)ということです.

しかし,1非常に痛くて日常生活に支障がある場合 2顎関節症に続発して発生する咬む筋肉の過度な緊張により,歯や歯の周りの骨が破壊される場合はマウスピースを入れるなどの治療が必要になります.

マウスピースをすることにより,顎の関節にスペースができ痛みが軽減でき,歯や歯の周りの骨が破壊される前にマウスピースが代わりに壊れてくれるなどの仕事をしてくれます.しかし,マウスピースをつけること自体も患者さんのストレスになるので,その辺が僕らのさじ加減ということになるでしょうか.

顎の痛みをとるのも大事ですが,それから発生する歯及び歯周組織の保護は,一層大事な仕事になります.





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